1年放置後の肉は如何に
ついに1年経ちました。
来る日も来る日も、この肉の事が気になって仕方ありませんでした。
というのはウソです。
実際はこんな肉の事はすっかり忘れていて、暮れの大掃除の時に本棚に押し込んである茶封筒を見つけて、「あぁそういえば....」ってな具合でありますな(笑)
恐る恐る取り出してみると、
なんだか妙に黄色い。大丈夫か?
袋から出して塩を払うとこんな具合。
ホントに黄色(笑)しかもすげぇ硬い。オマケに微妙に臭いぞ。
臭いのはロースだけで、切れてるステーキはほとんど臭わない。
よく観察してみると臭いのは脂身だな。
突然思い立って、天ぷらをやったのは良いけれど、捨てるに捨てられず何ヶ月も放置しちゃった天ぷら油の臭いです。嗅いだ事ないけど(爆)
戻し開始。
なかなか柔らかくならないので、結局2日水に浸けたままでした。
本当はもう少し付けておきたかったんだけど、奥様の視線が冷ややかになってきた(気がした)ので、2日で妥協です。
やっぱり黄色いままです。
何というか、ホルマリン漬けの標本みたいな色というか、「人体の不思議展」って感じで少々ヒルみますな^^;
では、フライパンにて。
黄色さパワーアップしてるけど、大丈夫かwww!
(ちょっとカメラのせいもあるけどね)
それはそうと、
なんだか怪しい感じなので、十分に火を通したいんです。
でも、焼く前の肉は赤味がないうえかなり硬いので、火が通ったのかどうかまったく分からないのであります。
ですので、途中でロースだけ切ってみたんですが、ビーフジャーキーみたいな断面なので結局分かりませんでひた。まぁヤバそうだったら、吐き出すって事で。
焼き上がり。
やっぱり、黄色い(笑)
勇気を出して、いよいよ実食。
切れてるステーキの方は、硬いけれど臭みもそれ程なく、まぁ食べられますね。
噛んでいるうちにほんのり牛特有の味というか風味もしてくるし。
問題は、ロースだ。
やっぱり臭い。脂身が強烈な臭い。娘曰く「ロウソクだな、こりゃ」でした。
確かにそんな感じ。
でも、脂身さえ取り除けばなんとか食べられます。
決して旨くはないですが。
そういうわけで、
塩漬けなしでも十分に乾燥させれば、1年間常温保存した肉もなんとか食べられるという事が分かりましたね。
それと、今頃になって思い出しました。
「これはスラッシュ(油っこい塩づけの肉を料理した平鍋の上に方に浮く黄色い油)に由来していた」
本にもこう書かれていますから、やっぱり黄色くて正解なんですな。
「ロウソクの味がする」とは書かれていませんが(笑)